長時間労働は心身の健康に影響を及ぼすが、1)日常的に自己犠牲的な態度で業務に従事、2)生理学的に慢性の疲労・睡眠不足は自覚困難である、などの理由により医師本人からの疲労・睡眠に関する正確な自己申告は期待できない。後者については、2万人の職業運転者を対 ...
新潟大学は10月29日、重篤な薬疹である中毒性表皮壊死症(以下、 TEN ...
自己免疫疾患は、自己抗原に反応する制御不能な免疫系が特定の組織を破壊し、重篤な障害を引き起こす病的状態であり、その発症率は年々増加している。性別、遺伝、肥満、喫煙、有害物質への曝露、特定の薬剤、感染症などの潜在的な危険因子が予測されているが、自己免疫 ...
東京科学大学は11月1日、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)のがん幹細胞性がRNA結合タンパク質ZCCHC24の転写後調節機構により制御されることを突き止めたと発表した。この研究は、同大大学院医歯学総合研究科システム発生・再生医学分野の淺原弘嗣教授 ...
研究成果は、日本漢方生薬製剤協会の協力のもと、日本東洋医学会の英文学術誌のオンライン版に掲載されたもの。それによると、初期臨床研修医を除いた652人の医師のうち、86.7%に当たる565人が漢方薬を日常診療に活用していた。漢方薬の処方経験がない回答者は25人(3.8%)にとどまった。
京都府立医科大学は10月25日、膠原病に伴う間質性肺疾患の免疫異常を解明したと発表した。この研究は、同大大学院医学研究科免疫内科学の藤井渉病院助教、同・平野愛子研修員、同・阪下暁フューチャーステップ研究員、同・川人豊病院教授らの研究グループによるもの ...
国立循環器病研究センターは10月25日、日本脳卒中データバンク(Japan Stroke Data Bank:JSDB)の登録情報を用いて、抗血栓薬の脳出血への影響を解明したと発表した。この研究は、同研究センター脳血管内科の新垣慶人医師、吉村壮平医長 ...
コロナ禍以降、ウイルスの汚染リスクを抑制する衛生管理の重要性が再認識されている。しかし、これまで水洗トイレの衛生度は特段の科学的根拠に基づかない経験的な基準によって管理されており、ウイルスの汚染リスク抑制という観点での科学的な根拠は乏しいものだった。しかし、水洗時のふたの開閉はウイルスの汚染リスクにどの程度影響を与えるのかなどについての科学的根拠に基づく知見は、衛生管理に重要だ。
大阪大学は10月22日、ヒトの腸管で樹状細胞が腸管管腔内の異物を認識するメカニズムを解明したと発表した。この研究は、同大大学院医学系研究科の猪頭英里特任研究員(常勤)、村上真理助教、竹田潔教授(免疫学フロンティアセンター兼任)らの研究グループによるも ...
今回の研究成果は、職場での心身のストレス反応が高い人は体重増加のリスクが高いことを示している。肥満は、第3次健康日本21で対策が必要とされている非感染性疾患(NCDs:Non-Communicable ...
AYA世代の若年乳がん患者の予後は、他の年齢層と比較し不良であるという報告が多いにも関わらず、その臨床学的・生物学的特徴は依然として一定の見解が得られていない。その背景には、若年世代の乳がん患者が希少であることからこの年齢層に対する研究が発展せず、結果的に大多数を占める年齢層に対する治療薬・治療方針を踏襲しているのが現状だ。
欧米では承認済みだが日本では未承認の医薬品のうち、国内開発未着手の品目であるドラッグロス品目解消を加速させるため、関係学会の要望を待つことなく、厚労省が能動的に「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」における評価に必要な情報整理を行う方針を示している。情報整理のため、今年度の厚生労働科学特別研究事業で、ドラッグロス品目の医療ニーズに関する調査を既に関係学会に実施している。